悟りにつながる三つの瞑想を指す「山門」と「三門」はどこがどう違う

仏殿の前にある門を「山門(さんもん)」といい、禅宗(ぜんしゅう)の寺院に多く見られます。「山門」があるのは。何も山に建てられたお寺だけにかぎりません。これは前の記事で言いましたように、お寺の山号にならってのことです。

かつて山のなかに多く建てられたお寺の名残が、いままで続いているといえるでしょう。ただし、山門は、一方では「三門」とも書きます。これは「三つの門」という単純な意味ではなく、「三解脱門(さんげだつもん)」の略です。三解脱門とは、悟りへとつながる三つの瞑想を指します。

その三つの瞑想とは、

  1. 空解脱門(あらゆるものは実体をもたない、と心のなかで思い続ける)
  2. 無相解脱門(あらゆるものは実体をもたないのだから、特徴をもつこともない、と心のなかで思い続ける)
  3. 無願解脱門(あらゆるものは実体をもたないし、特徴もないから、わたしたちの欲求に値するようなものは何もない、と心のなかで思い続ける)

です。つまり、お寺の門(三門)をくぐることによって、悟りの境地に達するという意味があるのです。

— posted by 吉金 at 01:26 pm